こんにちは、はやぶさです。
ぶっちゃけ、9割の人が間違って使ってます。
というわけで本日は、「TTP(徹底的にパクれ!)の本当の使い方を9割の人が勘違いして真似している件」という記事です。
TTPって言葉をご存知ですか?
ビジネス系の教材や自己啓発本、セミナーなどでよく使われている言葉なのですが、
- Tettei(徹底)
- Tekini(的に)
- Pakuru(パクる)
という意味で「成功したいなら成功者のやっていることを徹底的にパクれ!」と言われているものです。
確かに、成功者の真似をすることは大事です。
というか、ビジネス初心者であれば、ヘタに自己流で突き進むよりも、先に成功した人のテンプレートに沿って真似をしたほうが成功の可能性は高まります。
しかし、9割以上の人が、TTPの捉え方の大きな勘違いをしているんですよ。
大きな勘違いをしたままTTPを徹底した結果、むしろ成功しないどころか迷路に迷い込んでしまうというマイナスになる可能性もあります。
反対に、TTPの正しい使い方を知れば、それこそ成功への近道となります。
というわけで、9割が間違えているTTPの本当に意味と捉え方について解説していきましょう!
9割の人が知らないTTPの本当の意味と活用方法とは?
TTPの間違った解釈がよくみられるのが、メンターから「俺の発信を徹底的にパクれ!」と言われたから、メンターとほとんど同じような発信をするというもの。
例えば、
「集客はYouTubeで行う。サムネイルはこんな感じで作る。発信する企画内容はこんな感じ。ブログのテンプレートはこれを使う。プロフィールは、元はダメダメだった自分のサクセスストーリーを書く。さらに、メルマガではこの要素を順番に伝えて、このタイミングで販売のシナリオに移行する。また、セールスレターではこういう要素を書いて、クロージングメールではこの要素を伝える」
といった感じ。
で、ちょっと考えてみてほしいのですが、これを情報の受け手である見込み客側からみたらどう見えるかわかりますか?
・
・・
・・・
そうです。
「これって〇〇のパクリやん!」と思われてしまうのです。
二番煎じ、パチモン、劣化版など言葉はなんでもいいですが、TTPを追求した結果、見込み客から「ただ成功者のやっていることを丸パクリしてるだけじゃんか」というマイナスのレッテルを貼られるわけです。
というか、実際かなり多いですよね。
僕はビジネス系の発信をしているので、SEO、YouTube、Twitterなどいろんなプラットフォームでライバルの発信をリサーチしてます。
が、表面的にTTPしている人が多すぎて、「これ、何十番煎じだよ・・・」という人が多すぎるんですよ。
似たような発信者が多ければ、見込み客は最終的にどこに行くか?
それはもうシンプルですが、その界隈で一番影響力のありそうな人のところです。
- 情報発信の歴が長い
- YouTubeのチャンネル登録者数が多い
- Twitter、Instagramのフォロワー数が多い
こういった感じで、影響力のありそうな1位の人か、2位3位くらいに影響がありそうな人のところに見込み客が集まります
というか、調べてみたらわかりますが、実際にそのようになってます。
そりゃあ当然の話で、チャンネル登録10人ちょっとのよくわからない発信者の話を聞くよりも、ほぼ同じような内容を発信しているチャンネル登録10万人の発信者の方が説得力があるからです。
(余談ですが「数が大きいこと」は人を説得するのにかなり有効な要素)
いわゆる社会的証明というやつですが、僕たち人間は「みんなが支持しているってことはこの人はすごい人なんだ」と錯覚してしまうものなんですよね。
と、ここまでお話すると・・・
「じゃあ、もう成功者がいるジャンルではTTPしても稼げないってことですか・・・?」
と思われたかもしれませんが、ご安心ください。
すでに成功者がいたとしてもTTPすることで成功する方法はあります。
というか、今からお話しすることこそが、真の意味での実用的なTTPの活用方法です。
キーワードは「ズラす」という点になります。
TTPを「ズラして」使うのに3Mの法則を利用するのが良い
TTPをズラすとはどういう意味か?
シンプルに言えば、TTPを行う要素をちょっとだけ変えるという意味です。
これでもちょっとわかりにくいですよね?
これから説明しますので、ぜひ聞いてください。
まず、TTPをズラす時に使える考え方が3Mの法則です。
マーケティングやコピーライティングを学んだことがある人なら聞いたことがあると思いますが、3Mの法則とは、
- Market(マーケット)…どこの市場にいる誰に、
- Media(メディア)…どのプラットフォーム(媒体)を使って、
- Message(メッセージ)…何をどう伝えるか?
という法則で、3つのMをしっかりと一致させて、一貫性のある発信をするのがビジネスの成功で必要だ!という法則のことを言います。
で、TTPを実用的にするには、この3Mの要素の一部分をズラしていくというのが有効なのです。
例えば、自分がTTPしたい人(メンターや師匠含め)が、
- マーケット…大学生や若手会社員に対して、
- メディア…YouTubeを使って、
- メッセージ…自己流でやることを捨てて、アフィリエイトで稼ぐのがいい
という発信していたとしましょう。
これを3Mを全部同じままでそのままパクってしまうと、二番煎じだの劣化版だのと思われる可能性が高いです。
そこで、3Mのうち、例えば、最初のMarket(マーケット)を変えてみます。
- マーケット…主婦に対して、
- メディア…YouTubeを使って、
- メッセージ…自己流でやることを捨てて、アフィリエイトで稼ぐのがいい
こんな感じになりました。
マーケットが変わったことでその情報の受け手が変わるので、「こいつ、ただ真似てるだけやん!」という見え方は薄らぎます。
ただ、これでもまだ「パクってるだけだ!」と思われる可能性があるので、メディアも変えてみましょう。
- マーケット…主婦に対して、
- メディア…Instagramを使って、
- メッセージ…自己流でやることを捨てて、アフィリエイトで稼ぐのがいい
これだとだいぶパクっている感がなくなりましたね。
さらに言えば、もっと視野を広く持って考えれば、業界やジャンルそのもののマーケットをズレせば、効果はバツグンです。
例えば、徹底的にパクろうと思っていた相手がビジネスジャンルの発信をしているならば、その発信の要素や型を、健康ジャンル、語学ジャンル、転職ジャンルといった感じで別のジャンルにずらしてTTPしていく方法です。
これは本当に効果抜群。
実際、YouTubeでビジネス系YouTuberのサムネイルを見ていると、影響力のある某発信者のサムネイルのパターンを他の発信者も真似(TTP)していて、似通ったサムネイルがたくさん見受けられるという現象が起きています。
すると「なんだよ!こいつも〇〇さんの同じようなサムネイルでパクってるだけじゃん!」と思われてしまいますよね?
そこで、このサムネイルのパターンを全く関係ないジャンルに持ってきてTTPするわけです。
そうすれば、結果的にマーケットもガラッと変わることになり、情報の受け手(見込み客)が変わるので、ただ真似しているだと思われる可能性も下がります。
(もちろん、各マーケットごとでどんなサムネイルが受けるかは違うので仮説検証は必要)
と、このように、成功者のTTPをするのであれば、
- Market(マーケット)
- Media(メディア)
- Message(メッセージ)
この3つのMの要素をズラすという視点が有効であり、大きくズラすことに成功すれば効果はより高まります。
成功者のやっていることと全く相手に同じメディアを使って同じようなことを発信していても、ただのパクれだと思われるだけ。
だからこそ、
- 伝える相手を変える
- 伝えるメディアを変える
- 伝えるメッセージを変える
といった感じでずらしていくことで、真の意味でTTPの効果が高まるというわけです。
とはいえ、実は僕としてはちょっと気になることがありまして・・・
そもそもの話、なぜ、TTPの勘違いが生まれたのか?
と、ここまででTTPの実用的な使い方について、3Mをズラすという活用方法をお話ししましたが・・・
そもそも、なぜ、9割以上の人がTTPを誤って解釈するという勘違いが生まれたのか?
について、大事なことをお話します。
その原因が「知識さえあれば成功できる」と主張する発信者の増加だと僕は思ってます。
「知識さえあれば稼げる」という発信者が多いからこそ、ただ知識をインプットすればいいと勘違いしてしまった初心者層が増加してしまい、無思考のままで成功者のTTPをしているわけです。
ビジネス系で言えば、
- マーケができればなんでもできる
- 集客、教育、販売がビジネスの本質だ
- TTPすれば稼げるぞ
- 知識さえあれば、全てを失っても稼げる
- プライド捨てて成功者の言うことは全部聞け
などといった知識がそうです。
もちろん、その主張自体は間違ってないことが多いので、学びになるものは多いです。
というか、僕もそう言う主張は割と好きなタイプだし、似たようなことも言ってますw
ただ、問題はそこではない。
問題は、その教えや情報を受け取る人が、無思考にその知識だけをインプットしてTTPすることで、自分の頭で考えなくなってしまうことです。
例えば、DRMだって使えない時がありますよ。
緊急性の高いビジネスの場合は、DRMを使うことがかえってマイナスに働くのです。
深夜に水道が破裂して困っているとか、「4日後の結婚式までに背中ニキビをなくしたい!」という場合、DRMで教育することがマイナスに働くこともあります。
緊急で解決策を探している時に教育なんてやってる場合でないわけです。
水道管が破裂して困っているのに、「まずは弊社の企業理念から聞いてくださいね☆ミ」なんてやってる場合でないわけです。
また、成功者の成功談もただ鵜呑みにするのも注意が必要。
「ブログに100記事書いてからが勝負ですよ」と言っている成功者も、たまたま書いた1つの記事がヒットしただけかもしれない。
たまたま、何らかの発信(YouTubeの動画など)がバズり、そこから認知が広がったかもしれない。
たまたま、著名人にリツイートされたことでPVが爆発して売上が伸びただけかもしれない。
たまたま、近くに再現性の高いビジネスを教えられるお心の高いメンターがいたのかもしれない。
など、今成功している人も、運的な要素に左右されて成功したという可能性も高いわけです。
運的な要素でたまたま何かの拍子で成功したのであれば、それを再現することは難しいといえます。
話はちょっとそれますが、僕はセールスコピーライターとして、コンテンツを持っている方の商品・サービスを販売する仕事をしているので、運に頼るようなマーケティングの仕組みは組みません。
(というか、運任せにビジネスをするとコピーライター/マーケター/プロデューサーとして成立しない)
偶然何かの発信でバズることはあるにせよ、基本的には運に左右される要素にプロジェクトの成功を委ねたりしません。
なので、一例ですが、実際にマーケティングを組んでいく時は、
- 「販売する商品は〇〇万円なので、お客さん一人当たりの取得単価が〇〇円までなら利益が出る」
- 「この広告をFacebookで出稿すれば◯%の登録があって、一人当たり〇〇円でメルアドが取得できる」
- 「登録した人のうち、◯%がセミナーに申し込む」
- 「セミナーに申し込んだ人のうち、◯%が最終的な商品を購入する」
- 「ということは、一人当たりのメールアドレスを〇〇円で取得すれば利益はあがる形になる」
- 「この形ができれば、あとは広告費を調整していき売上をコントロールしていく」
という感じで、全て数字をベースにしてマーケティングを組んでいくんです。
この一連のマーケティングの中に「YouTubeの動画がバズって、セミナーの申し込みが一気に増える!」なんていう運任せのマーケティングは組みません(それこそたまたまバズることはあります^^)。
数字ベースでビジネスを組んで、狙って成功している実力者は別ですが、「よくわからないけどうまくいっちゃいました系の成功者」の発言を文字通りそのまま真に受けるのは危険なんですよ。
では、知識に偏りすぎないためには何が必要か?
それが「思考力」です。
知識(ノウハウやテクニックも含めて)をインプットし続けても、知識を使いこなすのには本人の思考力が必要なんですよ。
思考力はアウトプットであり、能動的な行為であり、アイデアを産み出します。
断片的に得た知識と知識を掛け合わせて新しいものを生み出すのも思考力の賜物です。
よく、街中を歩いている時の何気ない景色や、全くビジネスと関係ない人との会話からビジネスアイデアが生まれた!なんて話も聞きますが、それも思考力があるから。
インプットした情報や知識を、自分の脳内でアウトプットできるように変換できるからこそ、ビジネスの力が身につくんですよ。
特に、情報発信者が爆発的に増えた現代では、思考力を鍛えておかないと、知識だけ一丁前にしても成功できません。
知識があるだけではただの雑学王です。
その知識をどう活用するか? そこを脳味噌に汗かきながら思考し続ける必要があります。
とはいえ、個人がネットビジネスで成功するためには、そこまで難解すぎる思考力はいらないんですけどね。
社員を何人も雇って組織化し、年商十数億円以上を狙うならまだしも、月収100万円程度の収入でいいのなら、めちゃくちゃ賢くなくてはならない必要はありません。
これまで普通に生きてきて、普通に会社員として働いたり、普通に人生を送れているのなら、訓練次第でどうとでもなります。
(ちなみに、思考力を鍛えようとしているライバルもまだ大していないです。ただ、いわゆる賢い層やエリート層もこれから続々と参入してくるので先行者優位もなくなっていくことが予想されます)
というわけで、今回はTTPの活用方法から思考力を高めていこうという話でした。
思考力さえ高めていけば、ビジネスだけでなく人間関係でもなんでも一生使えます。
最強の思考を得て、自分を成長させて稼ぎ続け、さらに、社会にも貢献できるような人生を送ったら楽しいですよ。
そんな人生に共感してくれる人が仲間になってくれたら嬉しいと思います。
では、本日はそんな感じで。
はやぶさでした。