どうも、はやぶさです。
今日の記事は、「弁当屋のおばちゃんは最高のマーケターだった話」という話をしたいと思います。
世間では実に様々なマーケティングの手法があります。例えば、
- Webマーケティング
- マスマーケティング(TV、ラジオ、雑誌、新聞等)
- SNSマーケティング
- 炎上マーケティング
- ステルスマーケティング
などがそうです。
で、それぞれのマーケティングは個性も特徴も千差万別なのですが、誰にでもできるマーケティング手法があります。
それがずばり、「笑顔マーケティング」です。
笑顔マーケティングとは僕が勝手に作った言葉ですがw、馬鹿にできないくらいのかなりの効果があります。
実際、笑顔マーケティングは、
- 対面での販売(セールス)において、
- 1円もかからない笑顔を出すことでカンタンにリピートに繋げることができる
という、1円もかからずに誰でも今すぐできるというマーケティングです
今回は、最強のマーケティングである、笑顔マーケティングについて話していきましょう!
最高のマーケターおばちゃん
で、なぜ、笑顔マーケティングを思いついたのかと言うと、先日、近所のとあるチェーン店の弁当屋でまさに僕自身が笑顔マーケティングを経験したからです。
僕の家の近所には、とあるチェーンの弁当屋(ほっとMっと)が、歩いて5分のところと歩いて15分のところにそれぞれあります。
歩いて5分のところは、アルバイトの店員の愛想が良くなく、しかも常にマスクをしていて、すごく機械的な対応です。
一方、たまたま近くを寄ったから入ってみた、歩いて15分のところの店であるBは、店員の50代くらいのおばちゃんがなかなか良い感じで愛想がいい人で、
- 「家近いの?ちゃんと食べてるかい?(笑)」
- 「また来てくれるかい?約束だからね(笑)」
といった感じで、ものすごくフランクで満面の笑みで接してきました。
それからというものの、僕はわざわざ15分歩いてBの店に行くようになりました。
もちろん、普通に考えれば、両者ともにチェーン店なので、歩いて5分の店に行くのが近くて楽ですし、わざわざ遠くの店であるBなんかに行く必要はありません。傍から見たらアホです。
なぜ、遠くの店に行くようになったのかと言うと、その理由はたった一つで、おばちゃんの笑顔なんです。
おばちゃんが意識してたかどうかは知りませんが、屈託のないフレンドリーな笑顔や接客が、近場のA店と比較すると素晴らしすぎて、笑顔を駆使したマーケティングに僕はまんまと心を動かされてしまったわけです。
いやぁ、まさに、最高のマーケターです、ほんとうに。
たぶん、誰しもあんな満面の笑みで、「また来てよ、約束だからね」なんて言われたら、必ず心に強く残ります。
あのおばちゃん目的にリピートするお客さんも絶対にいるはずですし、実際僕も既に何度もお世話になっているのでw
笑顔マーケティングはネットビジネスでも応用できる
もちろん、僕たちのようなネット上だけで完結するようなビジネスでは、笑顔を見せるのはなかなか難しいかもしれません。
なので、笑顔マーケティングの真価を発揮するのは、対面時に最も効果的なのは言うまでもありません。
ただ、直接の笑顔を見せることができなくても笑顔マーケティングは使えるのです。
要は、良好な関係を築こうとする姿勢を見せるという行為だけでも、十分に効果があります。
そもそも、笑顔というものが「あなたとの関係を嬉しく思います」というメッセージに他ならないため、そういったメッセージを文章で伝えらればいいだけだからです。
例えば、チャットやメールなどでのやり取りの際に、何かを教えてもらった際に、
「ありがとうございます。」
と言うよりも、
「ありがとうございます!!」
と伝えたほうが印象はいいですし、もっと言えば、
「教えていただき、ありがとうございます! 早速、○○をやってみます!」
みたいにテンションが高くいてくれたら、教える側としてはもっと良くしてあげたいなとか応援してあげたいと思うわけです。
実際、僕もこれまで百人以上の方とメールでやりとりして、色々と質問に答えたりしてきましたが、やはり人によって態度というか勢いやノリが全く違うなと感じています。
そして、勢いややる気が高そうな人であれば、もっと教えてあげたいとか、より有益な情報をあげたいなと思うわけです。
だからこそ、ネット上で笑顔を見せることができなくても、「あなたとの関係を嬉しく思います」というメッセージを発することができれば、それも十分笑顔マーケティングになります。
そして、この笑顔マーケティングは、利害関係がどうこうとか、機能的に便利だとかそういったものを取っ払っていく効果もあるんですよ。
実際、僕が歩いて5分の店に行かずに、わざわざ歩いて15分の店まで行くのも、機能的に考えたらどうみてもおかしいわけじゃないですかw
しかも、僕の住んでいる地域はわりと雪が降るので、正直雪道を15分も歩くのはしんどいわけです。
そんな中でも、「うし、おばちゃんの店行くか」という風に重い腰をあげて、寒くて視界も悪い雪道をのっそのっそと歩いていっています。
これは、もうおばちゃんに会いに行くというのが目的となっており、「チェーン店なんだからどこだって一緒だろ」という突っ込みが意味をなさなくなるわけです。
こういった、好きとか嫌いという風に感じる価値を感情的価値と言います。反対に、便利だとか役に立つという価値は機能的価値と言います。
実際、おばちゃんが働いているB店は家から遠くて不便なところにあるので、僕にとって機能的価値は低いです。
ただ、おばちゃんという、自分の好きな人がそこにいることによって、僕の中ではB店に対する感情的価値がとても高くなっている状態と言えます。
そして、機能的価値と感情的価値がぶつかった時は、往々にして感情的価値が勝ることが多いです。
例えば、あなたも経験があるかもしれませんが、
- 「あいつの言うことは正論だけど気にくわない」
- 「あの子はかわいいから手伝いたくなっちゃうんだよなぁ」
- 「お前だからこそ、協力するよ!」
というような経験をしたことがあると思います。
人は合理的な判断を下しているように見えて、実はそうではありません。
「なんとなく好きだから」「あっちのほうがいいと直感で感じたから」、本当にこのくらいのちょっとしたことで大きく行動を変えていくんですよね。
だからこそ、僕たちのようなネットで個人ビジネスを興す人間は、少しでも相手に感情的価値を感じてもらうようにしなければならない。
そのためにも、今回の笑顔マーケティングのような「相手との関係性を嬉しく思っています」というメッセージを積極的に使っていく必要があるわけです。
いやぁ、にしてもあのおばちゃんは本当に天然の最強マーケターでしたw
たぶん、お店だけではなく、普段からああいった人との交流を楽しむ姿勢が身についていれば、どこに行っても好かれていい思いができるのだろうなと思いましたね。
本当に末恐ろしいマーケターを見たなという話でした。
あと、こちらの記事では、おばちゃんとの対極の「機能的価値の高いおじさんの話」もあるので、よかったらご覧になってみてください。