どうも、はやぶさです。
今日は、「機能的価値の高いおっちゃんと感情的価値の重要性」というテーマでお話ししていきたいと思います。
いきなりなんのこっちゃwと思われたかもしれませんが、実は、僕たちのような個人のビジネスを効果的に運営している上で、とても重要な要素となる話なので、ぜひとも読んでいってもらえればうれしいです。
ではでは、いきましょう。
機能的価値の高い40歳のおっちゃん
僕が独立する以前に勤めていた会社の先輩社員で、Hさんというおっちゃんの方がいました。
Hさんは元々民間の製薬会社出身で、仕事をバリバリこなすタイプで40歳のできる感じのガタイの良いおっちゃん(子どもが3人嫁1人)。
そんなおっちゃんは、1年間の間、僕の左隣の席に座って仕事をしていたのですが、まぁ、仕事のスピードが速く、クオリティも高かったんですよね。
しかも、人の仕事に色々と口出ししたい質らしくw、僕も仕事をしている中で、「これ質問したいけど、わざわざ聞いたら怒られそうだなー」と思った時にはよくおっちゃんを頼ってました。
右隣の席の歳が近い先輩に、少し大きめの声で相談することで、左側の席のおっちゃんから「ん? それならこうやればいいんじゃないか?」と勝手に声がかけられるのを待っていたのですね。
で、そんなおっちゃんは当然周りの社員からも色々と質問されていたりと頼られていたわけです。というか、上司陣よりも知識も経験もあるから、上司からも相談を受けていましたね、
「やっぱり仕事ができる人って得するよね!」「よし、僕も仕事ができる男になろう!」
めでたしめでたし。
・・・
とはならないんですよね。
実は、このおっちゃん、仕事っぷりはなかなかにすごかったのですが、同僚・上司からは全く好かれていませんでした。取引先からも嫌われていました。
なぜ、仕事ができるのに周りから好かれていないのかというと、シンプルすぎる理由ですが、「性格に癖がありすぎたから」になります。
確かに、仕事っぷりはすごいし、ちゃんと質問したら丁寧に教えてくれるのだけど、性格が異常なほどに癖があったんですよ。まぁ、言ってみれば空気の読めない人ですねw
例えば、
- 宴会の席でお客さんのことをゴミと呼ぶ
- 会議の席で空気も読まずに、いきなり後輩へ持論を語りだす
- そもそも、笑いのツボがずれていて、周囲に愛想笑いを巻き起こさせる
という感じでした。今思い返すだけでも、よく1年も横にいて耐えられたなというところです。
こんな感じで、Hさんは、仕事はできるけどなんかずれているおかしな人というのが職場での扱いでした。
機能的価値と感情的価値では、感情的価値のほうが大事
で、これってとても重要な視点で、このHさんのように、めちゃくちゃ機能として便利・有効・有益なことを「機能的価値が高い」と言います。
機能的な価値というのは、便利・有益・使えるといった時に感じる価値のことです。Hさんは周りから質問を大量に受けて、一個一個回答していたので、社員の中での機能的価値はめちゃくちゃ高かったわけです。
あなたの周りにもそういう方が一人や二人はいるかと思います。ある分野について質問したらなんでも答えてくれる人が。
反対に、好きとか好意を持ってしまう価値のことを「感情的価値」と言います(情緒的価値とも言いますね)。
感情的価値は単純で、好きな人には価値を感じるというやつです。
残念ながらHさんは、性格に難ありまくりワロタ状態だったので、誰からも感情的価値を感じてもらえずに、好かれていませんでした。
で、この2つの価値はどちらも大事なのですが、僕たち個人がビジネスをやる上においては、感情的価値のほうが重要なんです。
実際に、
- めちゃくちゃ便利で使える商品だけど、販売者のことが嫌い
- 商品は普通に良い感じで、なおかつ販売者のことも好き
この場合、売れるのは圧倒的に後者のほうなんですよ。
もちろん、機能的価値がいらないわけでは決してありません。
ただ、あまりにも機能的価値ばかりを追い求めていたら、Hさんみたく「めっちゃ便利なおっちゃんなんだけど、人間的には好きになれない」という状況になってしまいます。
実際、Hさんは上司からの受けは良くなくて、昇任試験もうまくいっていない様子でしたし、異動先も希望の部署とは全く違うところでした。
反対に、仕事はそこそこだけど、周囲と協調性を持って仕事を進めている先輩は、上司にも気に入れられて希望の部署に異動できていたものです。
僕たちが行っていくような個人ビジネスでは、お客さんから好きと思ってもらうことが大事です。
「お前のことめっちゃ嫌いだけど、商品だけは良いから買うわ!」なんていうケースはほっとんどありません。
僕自身も、これまでネットでビジネスをしていた時に商品が売れた際には、僕の商品に機能的価値を感じてくれて買ってくれたというよりも、どちらかと言えば、「はやぶささんが好きだから購入しました」と言ってくれる方が多かったです。
だからこそ、機能的価値を感じてもらうのはもちろんのこと、お客さんに好きになってもらえるような感情的価値を高めるようなビジネスをしていくのがいいということです。
そんな感情的価値の高め方としては、やはり、お客さんとしっかりと誠意をもって向き合う事と、自分が情報を発信する理念を強く打ち出すことが重要といえます。
例えば、僕には人生のテーマがあって、それは「レベル99の自分になる」というものです。
多くの人にとっては、「中二病乙」くらいの感じでスルーされるかもしれませんが、ブログを読んでくださった数%の人がこの理念に共感してくれたら、一気にファンになってもらうこともできるということになります。
こういう感じで、自分の理念やストーリーなどを強く打ち出していくことで、よりお客さんとの間に強固な信頼関係を築くことも可能です。
ぜひとも、意識してみてください。
ちなみに、Hさんは部署を異動した後でも変わり者として扱われているらしいですw