詐欺師から学ぶマーケティングどうも、はやぶさです。

 

今回は、「詐欺師からも勉強になるところはある」という話をしていきます。

 

まーいきなりこのタイトルだと、詐欺師を擁護しているのか!?と思われても仕方ないですが、決してそういうわけではありませんw

 

この記事で言いたいのは、「人の心を動かす」という点においては、詐欺師も学びの対象になるという点です。

 

なので、これは詐欺を肯定しているわけではないというということをあらかじめご了承ください。

 

人は心が動いた時にしか行動しない

まず、大原則なんですが、人が行動する時って、心が動いた時なんですよね。

 

一見すると、頭で理解したから行動するという風に見られがちですが、実際は、頭で理解するよりも、心で納得したから動くというのが正解です。

 

「人は感情で動き、論理で納得する」とも言われているのですが、まさにこれのことですね。

 

 

で、詐欺師っていうのは、人の心を揺さぶり、感情を動かすスキルに長けているわけです。

 

詐欺師?のマーケティングを体感…

例えば、僕も過去に詐欺とまではいかないけれど、怪しいネット上の塾に入った経験があります。

 

当時は全く知る由もなかったのですが、今思い返せば、ものすごくマーケティングがほどこされていたものでした。

 

そこの塾のやり方としては、まずは無料で有益なコンテンツを配信します。当時はYouTube上に何十もの無料動画が上がっていました。

 

で、次に、少額の商品を販売するわけです。僕が体験したのは、毎月2本の動画コンテンツが送られる小さなコミュニティみたいなものでした。で、価格は月額1,000円とかの比較的安価なものであり、「1,000円とかやっすいな!」とテンションMaxの状態で参加したものだったんです。

 

そこで半年ほど学んだのですが、まぁまぁ内容としては勉強になるものでした。今思えば大したことは言ってなかったのですが、当時のレベル2くらいの僕からしたら全部が全部新鮮な内容でとても感動したのを覚えていますね。

 

で、そのコミュニティの中で、いよいよ塾の募集がかかったわけです。

 

しかも、この塾のキャッチコピーが

 

誰でも1年後に必ず年収1,000万円になることを保証します!!!

 

みたいな触れ込み。

 

当時の僕は、「おー!! 1年で1,000万円か! これははいらざるを得ないぞ!」とテンション爆上がり状態。

 

その塾の販売ページ(セールスレター)を読んだところ、価格が25万円となんともいえない価格帯だったんですよ。

 

「25万円か…確かに手がでないわけでもないけど、なかなかきついな…」

 

と悩みに悩んだあげく、僕は「ええいっ!もういったれ!!!」という感じで塾に参加しました。

 

 

 

しかし!!!

 

 

それからいざ塾が始まって、コンテンツが配られたはいいものの、今思い返せば、「これでどうやって年収1,000万円稼げっていうのよww」というくらいコンテンツはすかすか。

 

もちろん、ある程度有益な知識は知ることができたのですが、正直普通にネットサーフィンをしていれば見つかるようなレベルのもので、到底誰でも年収1,000万円なんていけるわけがないような内容でした。

 

で、その塾では200人?くらいの参加者がいたのですが、成果報告はほぼ0。たまに成果報告があったとしても、元々なにかしらのビジネスを行っていて実績がある方がたまたまその塾に入っていただけという感じだったんです。

 

 

で、今思えば、1年で年収1,000万円を保証するなんてアホみたいな文言に当時の僕がひっかかったのかと言えば、それは、人間心理に沿ったマーケティングが仕掛けられていたからです。

 

 

要するに、いきなり最初から25万円の塾を売っても入ってくれる可能性が極めて低いので、無料⇒低額⇒高額という感じで、階段を上がるように設定されていたわけですね。

 

これはマーケティング用語で、

フリーサンプル

フロントエンド

バックエンド

なんて呼ばれたりもしています。

 

YouTubeの動画といったフリーサンプルでたくさんの人の注目を集め、それから低額のフロントエンドを販売。

 

そこで十分に価値を感じてくれた人が、販売者が本当に売りたいバックエンド商品を購入すると言った流れですね。

 

 

いやー当時はこんなマーケティングなんて仕掛けられているとは露知らず。甘ちゃんだった超絶初心者の僕は、まんまとこのマーケティングの流れに載せられて、結果的に価値のないバックエンドの塾に参加してしまったわけです。

 

しかも、僕は周りには「俺は絶対に詐欺なんかに合わないぜっ!」なんて豪語していたような男。

 

それがまんまと載せられたわけですからねw

 

 

ただ、今回の塾では中身が薄かったので結果的に詐欺的なものだったわけですが、もしこれがとてもいい内容の塾だったらどうでしょうか?

 

つまり、売っている商品がまともなものであれば、このマーケティングのノウハウはとても有益なものになるわけです。

 

売る商品が良いものであれば、詐欺師のマーケティングも学びになる

つまり、ちゃんとした商品・サービスを作って、それに適切なマーケティングを施していっていけば、むしろ活用したほうがいいということ。

 

本当に高額な商品を売ることってなかなか難しいので、販売者は色々と作戦を使ってきます。

 

例えば、フレンチのランチなんかがそうですね。

 

フレンチのランチはディナーに比べて安いことが多く、安価でいい感じwのフレンチが食べられます。

 

これも、フロントエンドとして機能していると言え、

「いきなりディナーに行って失敗したら嫌だからまずはランチでどんなものか様子見しよう」

という層を取り込んでいくことができるわけです。

 

で、ランチで十分に価値を感じた人は、その後ろに控える高額なディナー(バックエンド)も購入してくれるようになります。

 

 

こんな感じで、日常生活のありとあらゆるところでも、マーケティングが施されています。

 

今回僕は、超ペーペーだった時代に、偶然詐欺的なマーケティングにひっかかってしまったわけですが、見方を変えれば、世の中では当たり前のように使われているマーケティング手法だったわけです。

 

 

このように、詐欺師は、人間心理を熟知しており、「どうすれば相手から金銭をかすめることができるのか?」という知識やスキルに長けています。

 

詐欺師は売っている商品は悪いものだから悪ですが、それが良いものであれば正義になる。

 

 

であれば、僕たちのような個人でビジネスを行っていくものとしては、その人間心理を動かすためのスキルの部分だけを抽出し、取り入れていくべきですし、大いに学べる個所はあります。

 

そして、売っていく商品はもちろんきちんと価値のあるものを作っていけば、むしろ売り手も買い手もどちらもハッピーになるわけですね。

 

 

だから、詐欺をしたらダメだけど、良い商品やサービスを人間心理に沿って売っていくことはとても重要だということになります。

 

そういうわけで今回は、詐欺師からも学べるところはあるという話でした。