どうも、はやぶさです。
今回の記事は、ブログ・メルマガはもうオワコンか?動画マーケティングの意外なデメリット3つご紹介という内容の記事を書きます。
2020年現在、ビジネスで動画を活用する事がすんごく流行ってますよね。
特にYouTube。
芸人や俳優・女優が多く参入してきて、既存の素人YouTuberには厳しい時代がきそうですし、ビジネスで情報発信している人も、ブログなどの文字メディアからYouTubeのような動画メディアへ移ってきています。
再生回数稼ぎのいわゆるYouTuber的な稼ぎ方ではなく、いわゆる自分のビジネスにつなげるためのビジネスYouTuberといった活用をしている人が急増しています。
実際に、僕が関わっている会社でも、ビジネスYouTuberの育成プロジェクトを立ち上げていて、多種多様な業種の方がYouTubeに参入しています。
で、こういった状況が続いていると
- ブログやメルマガといった文字だけの情報を求める人は年々減っていて衰退だ!
- これからの集客やセールスは動画がメインになるから、ブログもメルマガもオワコン!
という意見も出てくると思います(というか、既にあると思いますがw)。
つまり、主に文字で情報を伝えるブログやメルマガはオワコンと化してしまい、これからはYouTubeなどの動画を使ったメディアによるマーケティングが全盛になるのだ!という意見ですね。
もちろん、それも一意見としてはいいのですが、気をつけなければならないのは、
- ブログ、メルマガ=オワコン
- 動画マーケティング=最高!
と短絡的に決めつけてしまうことです。
というのも、僕自身、セールスコピーライターとして活動してますが、文字だけでセールスすることもあるし、YouTubeで動画を使うこともあるし、zoomを使ったWebセミナーをやることもあって、文字も動画もどちらも使い分けています。
というわけで今回は、現役セールスコピーライターの立場から、動画の意外な3つのデメリットについてお伝えします。
「動画こそ至高のメディアだ」と思ってる場合は、ぜひとも知っておいて欲しいので、最後まで読んでみてください。
結論:ブログ・メルマガも動画も使い分け次第である
というわけで、結論がこれ。ブログやメルマガなどの文字メディアも、YouTubeなどの動画も使い分け次第です。
当たり前すぎるというか、要は使い分けの問題です。
もちろん、今の時代は動画マーケティングが全盛なので、集客もセールスも大部分を動画で済ませている!という人もいると思います。
ただ、だからと言って、ブログやメルマガがもうオワコンということにはなりません。
※僕がセールスコピーライターだから言っているのではなくて。
確かに、動画を使った集客は文字に比べて情報量は多いので、見込み客にたくさんの情報を提供するのに効果的ではありますし、目で見て楽しめるのでエンタメ要素を加えることも比較的カンタンです。
一説によれば、1分間の映像には文字情報に換算して 180万文字分の情報伝達力があると言われているくらい、動画は文字に比べて、圧倒的な情報を届けられるというデータもあります。
それに、昔に比べて、動画のダウンロード時間も圧倒的に短くなったので、本当に隙間時間にさくっとダウンロードして視聴することもできる、便利な時代になりました。
なので、「文字の時代は終わった。これからは動画の時代や!」という意見が多くなるのも肯けます。
ただ、動画が便利なことには違いありませんが、動画を使う際には気をつけるべき見落としがちなデメリットが3つあるので、今回はそれを紹介します。
その理由が以下の3つ
- 情報量の多さが逆にマイナスに働く可能性がある
- 情報の伝達に一定の時間がかかる
- 動画は受動的なメディアなので、情報が正しく届かない可能性もある
それぞれ解説しますね。
動画のデメリット1:情報量の多さが逆にマイナスに働く可能性がある
というのも、動画は情報量が多いが故に、裏を返せば、余計な情報を与えてしまっている事になるわけです。
例えば、文字であれば伝わらなかったであろうこととしては、
- 滑舌が悪いとバレる
- 喋り方が好きじゃないと思われる
- 背景の趣味が悪いと思われる
など、動画を取り入れることによって余計な情報を与えてしまうので、かえってマイナスに働く可能性もあるわけです。
あなたも経験がありませんか?
元々、ブログやメルマガなどで文字だけを読んでいた時にはすごく好きな発信者だったのに、動画での発信を観ると、「あれ? なんか違くね?」「イメージと違った・・・」「この人、喋ったらめっちゃたどたどしいな」と感じたことが。
ちなみに、僕もあります。
元々、文字だけで情報を読んでいる時には「この人すげー( ^∀^)」と思っていたのに、YouTubeの動画で声を聴くと、「ん?こんな感じの話し方だったの?なんかイメージと違う^^;」となったことがw
動画は情報量が多すぎるが故に、不要な情報も伝えてしまうことになるので、逆にマイナスブランディングになることも多いんです。
もちろん、逆もしかり。
動画マーケティングを適切に取り入れるのであれば、大きくプラスに転ずることも大いにあります。
(発信内容によりますが、美男美女が顔出しで動画に出てくるのは大きなプラスのブランディングに働く可能性が高い)
だからこそ、「動画が流行ってるぞ!うおお」と意気揚々と動画でマーケティングしようとすると途端に残念な結果になってしまいかねません。
伝えたくない余計な情報も与えてしまってないかを精査する必要があります。
反対に、ブログやメルマガなどの文字が主体のメディアであれば、情報量が文字だけで少ないが故に、伝える情報を制御できます。
だから、
- この人はどんな声なんだろうか?
- 普段、どんな格好をしているのだろうか?
- きっと、すごくかっこいいんだろうな・・・
と、情報量が少ないが故に、相手の脳内にイメージを掻き立てることもできるわけです。
よくコピーライティングの世界で使われるテクニックに「自分が〇〇になっている姿を想像してみてください」と呼びかけるものがあるのですが、これも同じです。
余計な情報がなく、情報量が少ないが故に、イメージできる幅が与えられ、読み手は自由に脳内で自分だけの世界をイメージできます。
要は、想像の余白を与えるということ。
そうすることによって、より強烈に、そして、より自分にとって都合の良いように、イメージを脳内に焼き付けることができるようになるわけです。
(言ってみれば、ネット上の知人でまだ実際に会ったことのない異性に対して「きっと美人(イケメン)に違いない・・・!」と勝手に妄想してしまうのと似てますね^^;)
これが、ただ与えられた動画を流し見てるだけじゃ深い記憶に残りにくくなります。
だからこそ、文字や言葉だけを使うことで、相手の脳にイメージを想起させ、より相手の記憶に残ってもらいやすくすることができます。
特に今の時代は情報過多なので、毎日とんでもない量の情報が飛び込んできますよね?
そんな中で、どんなにいい情報を発信していても、自分の存在が忘れ去られたり、流し読みされたらビジネスはお終いです。
なので、情報過多の時代には、いかに、相手の脳内のシェア(マインドシェア)を維持できるかが勝負であり、自分が発信した情報をより脳内に強烈に残してもらうことが重要になるわけです。
(ここら辺は難しい話なので、どっかで機会があれば詳しく話します)
ということで、動画を使うデメリットの1つ目は「必要のない余計な情報も与えてしまい、マイナスに働くこともある」でした。
ってわけで、2つ目の理由にいきます。
動画のデメリット2:情報伝達に一定の時間がかかる
これ、結構忘れがちなのですが、動画は、動画そのものの長さによって視聴時間が発信者側にコントロールされてしまうという点も大きいです。
例えば、10分の動画は、再生スピードをコントロールしない限り、最初から最後まで見るのに10分の時間がかかりますよね?
だから、最初から最後までの情報を全部観るとなると、必ず10分はかかるわけです。
仮に、2倍速にしても5分はかかります。
だから、今すぐ必要な情報だけをさくっと知りたい!と思っている人によっては、無駄な時間となることも多いわけです。
対して、ブログやメルマガなどの文字だけで情報を読む場合はどうか?
文字メディアは、読み手の読むスピードに委ねられるので、サササッと比較的短い時間で一気に読み上げることもできれば、ゆっくりじっくりと味わいながら読むこともできるし、読み手の自由度が高い。
僕自身も、時間がなくていち早く情報だけを取り入れたい時は、YouTubeなどで2.5倍速くらいで動画を観たりします。
ただ、それだと何喋っているのかわからないので、結局は文字ベースのメディアで情報を探して、自分のペースで一気に読むことも多いです。
このように、動画メディアは視聴時間を発信者側(動画の再生時間)に握られているので、いち早く必要な情報だけを知りたいと思っている層にとっては、煩わしく感じることも多いってことになりますね。
動画のデメリット3:動画は受動的なメディアであり、情報が正しく届かない可能性もある
そもそもの話、動画は受動的なメディアで文字は能動的なメディアです。
受動的なメディアというのは、他の作業と並行して流し見していてもなんとなく成立してしまうということを意味します。
例えば、ご飯を作りながらテレビを観たり、友達と談笑しながらYouTubeを観たり・・・という感じで、動画はながら見されることも多くて、それ故に真剣に情報を受け取ってもらえない可能性も高いのです。
一方で、文字は能動的なメディアなので、ながら見することは基本的には難しいです。
実際、友達と話しながら、真剣に読書するって結構難しいじゃないですかw
読むって行為は、その行為だけに向き合わないとなかなか成立しがたいので、それ故に読み手も真剣に読んでくれる傾向があるということです(もちろん、絶対にとは言いませんが)。
なので、この情報は真剣に読んで欲しい!という場合には、動画で伝えるよりも、ブログやメルマガなど、文字が主体のメディアで発信したほうがい真剣に読んでくれる傾向は高まります。
文字も動画も利用シーンや相手によって使い分けすることが必要!
というわけで今回の記事では、ブログやメルマガなどの文字メディアと動画マーケティングの使い分けについて、動画の意外なデメリットを3つ紹介しました。
おさらいですが、この3つでしたね。
- 情報量の多さが逆にマイナスに働く可能性がある
- 情報の伝達に一定の時間がかかる
- 動画は受動的なメディアなので、情報が正しく届かない可能性もある
ここまで読んでいただければ、ブログやメルマガといった文字メディアがオワコンで、YouTubeなどの動画メディアだけが生き残る!という意見は短絡的なことだと理解できると思います。
結局は、文字も動画マーケティングも利用シーンや対象者によって使い分けることが必要です。
各メディアの特性を活かして、最も効果的・効率的に情報が届けられるメディアを使うのがいいですし、情報の受け手に対して、最大限記憶に残るような発信をする必要があると言えます。
「今は動画が流行っているらしいからYouTubeだ!」と短絡的に飛びつくのではなく、一歩引いた目線でメリット/デメリットを考えてからどのメディアを使うべきか見極める思考力を持つことが大事です。
もし、情報を見極める目がなければ、
動画が流行ってます!今すぐ手をつけなきゃ乗り遅れるよ!
→ってことで、この教材で動画マーケティングを学ぼう!はい!本日限定販売10万円!
と仕掛けている人もいるわけです。
もちろん、このやり方が良いとか悪いとか言うつもりはないですが、いずれにせよ、自分自身で情報を見極める思考力を持っていないと、その時その時の流行や有名なインフルエンサーの言うことに惑わされてしまうだけです。
ぜひ、情報を発信する際には、
- どのメディアを使うことが一番効果的か?
- そして、情報の受け手の記憶に残ってもらえるか?
という点も考慮してみてください。
反対に、情報を受け取る際には、一歩引いた目線で見極める目を持っていただければなと思います。
自分の思考力を鍛えていけば、どんなに時代や状況が変わっても生きていけます
というわけで、本日は以上です。
はやぶさでした。