クラウドファンディングで気を付ける2つのことこんにちは、はやぶさです。

 

新型コロナウイルスが猛威を奮ってますね。

 

病気的な意味でもそうですが、経済的な影響が計り知れませんし、この記事をご覧のあなたも、「お客さんが全然来なくなった」と廃業の危機にさらされているかもしれません。

 

そんな中、もしかしたら、クラウドファンディングってのが資金調達にいいらしい!という話を聞いて、挑戦しようとしているかもしれません。

 

もちろん、新しい行動を起こすのは大切なのですが、クラウドファンディングも使い方次第なので注意が必要です。

 

そんなわけで今回は「新型コロナの影響でクラウドファンディングを使おうと思っているあなたに伝えたい2つのこと」というテーマで記事を書きました。

 

僕自身、これまで多くの中小企業零細企業や個人事業主の方にコンサルしたことがあるので、その経験も踏まえて、どうやって個人事業主や中小企業がクラウドファンディングに向き合えばいいのか?という点でもお話ししたいと思います。

 

もし、あなたが飲食店などを経営していてクラウドファンディングを使おうと思っているのなら、誤った方法をとって損しないためにも、ぜひ最後までご覧ください。

 

クラウドファンディングをやる前に確認するべき2つのこと

今回なぜ、僕がこの記事を書くことになったのか?

 

それは、知り合いのマスターが経営している創業数十年を迎える飲食店が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための自粛要請によって、売上が下がったので、運転資金調達のためにクラウドファンディングをしたとの話を聞いたことがきっかけでした。

 

その店は僕も何度か行ったことがあるのですが、雰囲気もよく、芸能人やスポーツ選手がこっそり来たり、アーティストがライブの打ち上げでも使うような店です。

 

しかも、常連さんも医者や弁護士、社長など、金銭的に余裕のある層が多いんですよね。だから、顧客単価も1万円を超えるほど。

 

で、今回の新型コロナウイルスによる自粛要請によって、やはり売上が一気に下がっているらしく、クラウドファンディングを使って支援金(お食事券を前売りした)を集めたとのことでした。

 

 

しかし、話を聞くと、非常にもったいないことをしていたんですよ。

 

どうやら、その店のマスターは、某有名クラウドファングのプラットフォーム上で支援を求めるプロジェクトを作り、連絡先を知っている常連にだけ個別に連絡して、クラウドファンディングのページを案内したとのことでした。

 

この話を聞いて僕は「そのやり方はすごくもったいないな・・・」と感じたのです。

 

では、どこがまずかったか?

 

問題点は2つあります。それが、

  1. クラウドファンディングを使ったこと
  2. 顧客リストを管理していなかったこと

この2点ですので、それぞれ解説していきますね。

 

本当に「クラウド」ファンディングが必要だったのか?

まず一つ。それは【クラウドファンディングを使ったこと】です。

 

というのも、クラウドファンディングは、その名の通り、

  • クラウド=群衆
  • ファンディング=出資を募る

なので、内輪でこじんまり行うプロジェクトにはそもそも向いてないし、使うメリットもそんなにないんですよね(もちろん例外もありますが)

 

要は、クラウドファンディングとそのプラットフォームは、新規集客や認知にためには打ってつけですが、すでに既存客となっている人に向けては、わざわざ使うほどではないってことです。

 

 

実際、マスターの話を聞いてみると、プラットフォーム側に30万円ほどの手数料が取られてしまったとのことでした。

 

しかも、実際に手元に集めた支援金が入金されるのが、振り込み申請をした月の翌月の末。

 

仮に、5月1日にプロジェクトが終了しても、手元にキャッシュが入るのは6月末ということになり、これでは、そこまで体力(現金、キャッシュ)がもつかどうかわからないレベルです。

 

つまり、

  • 手数料で数十万円もかかった
  • 入金のスピードが遅い。早くても翌月の末

という状況になっていたわけですね。これまでスピード感が求められる昨今で生き残れるかわかりません。

 

 

では、どうすればよかったのか?

 

例えば、ペライチでもワードプレスでもなんでもいいですが、手数料が取られない場所で出資を募る告知して、直接銀行振り込みにしたりPayPal決済にした方が手数料もほとんどかからないし、キャッシュフローも早く回るわけです。

 

言ってみれば、「クラウド」にファンディングするのではなく、一部の知り合いだけの出資を求めるなら、「フレンド」にファンディングでよかったということになります。

 

もちろん、行動したことは本当に素晴らしいのですが、それにふさわしい場所を見極めることも必要です。

 

「いや待てよ。そもそも、本当にこのプラットフォームを使う必要ってあるのか?」と一歩引いた目線で考えてみるだけでも結果は違ったでしょうね。

 

 

そして、もう一つ。そもそもの話が・・・

 

普段から顧客リストを管理して、緊急時の対策が取れていたか?

そして、もう一つの理由。

 

こっちがより重要でどんなビジネスでも言えることなのですが、【普段から顧客リストを適性に管理していなかったこと】が問題です。これ、超問題です。

 

もし、普段からライン公式アカウント(旧:ライン@)やメルマガなどで常連さんの顧客リストを持っていて、普段から適切に管理していれば、支援を求めるページのURLをその顧客リストに向けて配信して告知するだけでよかったことになります。

 

もちろん、全くお店の存在を知らない新規の人からの支援を望むなら、信頼のあるクラウドファンディングのプラットフォームを使い、コピーライティングを駆使してページを作る必要があります。

 

しかし、今回は違う。

 

そもそも、常連は「お店を応援したい!でも、自粛しなきゃ… とはいえ、現金を渡すのもなんかなぁ…」というジレンマを抱えてることが多いので、応援したい気持ちは強いわけです。

 

なので、出資を募るためのコピーライティングもそこまでいりません。

 

言ってみれば、さくっと一言「困ってるので応援してください! お得な前売り券でリターンしますので!」という店主の想いや必死ささえ伝わればそれでいいわけですよ。

 

普段から築いていた元々の信頼関係ができている以上、正直、コピーライティングもマーケティングもそんなにいりません。

 

「困っているから支援して! 以上!」で解決する話だったんですね。

 

だからこそ、既存客や見込み客の連絡先を管理するってのはめちゃくちゃ大事なんですよ。

 

例えば言えば、たまたま入ったバーで横に座った美女といい感じにお喋りできたとしても、その時に連絡先を交換しなければ、次にこちらからアプローチできないのと同じです。

 

こちらからいつでも好きな時に相手に連絡ができるってのは、ビジネスを継続させるために必須なことですからね。

 

なので、もし、「うちは顧客リストなんか管理してないぞ!」という場合は、メルマガでもラインでもなんでもいいので、必ず顧客リストを管理するようにしてください。

 

僕もこれまで数十社の会社や個人事業主さんにコンサルしてきましたが、顧客リストをちゃんと管理している会社や事業主はほっとんどいませんでした。

 

行動することは素晴らしい。だが、方向性を間違えないようにしよう!

ビジネスの方向性を間違えないようにしようもちろん、この店が行動したことは素晴らしいし、行動を非難するつもりもありません。

 

というか、ホームページも持ってないような店だから、苦手ながらもクラウドファンディングを立ち上げたことだけでも本当にすごいと思います。

 

ただ、知人向けにこじんまりとした出資を求めるためだけに、

  • 手数料で数十万円もかかった
  • 入金のスピードが遅い

という状況になってしまったのは残念だなと感じたわけです。

 

僕自身、今回の一件で、何事も普段からの準備やマーケティング作りが大事なんだなとあらためて感じました。

 

どれだけいい商品を作っていても、どれだけ重要な告知があるとしても、それが相手に届かなければ意味がないわけです。

 

届かなければ存在しないのと同じ。

 

だからこそ、商品やサービスを良くするのと同じくらい。、正しく届けるということが必要になってきます。

 

というわけで今回は、「新型コロナウイルスの影響でクラウドファンディングを使おうと思っているあなたに言いたい2つのこと」という記事でした。

 

今回の記事を読んで、

  • どのプラットフォームを使うのか見極める
  • 普段から顧客リストを管理しておく

この2点を知っていただけたら嬉しいです。

 

飲食店に限らず、あらゆるビジネスをやっている全ての方に参考になるはずので、参考にしてください!

 

僕は僕で、少しでも困っている経営者さんや会社の助けになれるように、コピーライティングとマーケティングを極めていきます。

 

では、ご覧いただきありがとうございました^^