ビジネスで重要なのは希少性である

どうも、はやぶさです。

 

今回は、ビジネスにおける希少性の重要性とどんな環境でも希少性を磨くことができるという話をしていきます。

 

今の時代、やれAIに人間の仕事を奪われるとか、移民など外国からの労働者の流入によって、どんどん仕事がなくなっていくと言われるようになって久しいです。

 

都内のコンビニなんて、外国人のバイトばかりだとも聞きますし、少しづつ現実味を帯びてきているなと感じています。

 

 

で、そんな状況の中で、「僕たちが今後の時代に生き残っていくために必須であるスキル」について、すごく考えさせられる出来事がありました。

 

それが、希少性です。

 

希少性という視点をもっているかどうかで、今後の時代を生き残れるかどうかが決まると言っても過言ではないので、ぜひとも最後まで読んでいただけると嬉しいです。

 

レジ打ちで話しかけてくる珍しいおばちゃん

僕の家の近所に、某大型スーパーがいくつかあるのですが、その中の一つのスーパーに、他のレジ打ちの店員とは一味違ったおばちゃんのレジ打ちがいます。

 

普通、レジ打ちの仕事といえば、買い物かごの中にある商品をバーコードに通して、会計する仕事ですよね。

 

で、レジ打ちでの重要な視点としては「いかに間違えずに効率的に素早くスピーディに会計を済ませるか?」だと思います。

 

お客さんの立場からしたら、早くレジ打ちが終わってほしいと考えるのは当然ですし、会計に間違いがされたら面倒ですよね。

 

 

ただ、そこにいたレジ打ちのおばちゃんは一味違っています。

 

何が違うって、レジ打ちの最中に普通に話しかけてくるんですよね。

 

例えば、僕がじゃがいもやカレーのルーを買ったら、

「今日はカレー作るの? 料理は普段からやってるの?」

みたいな感じで普通にレジを打ちながら話しかけてくるのです。

 

 

そして、そこから話はどんどん発展します。

  • 「カレーには○○を入れたら美味しくなるよ」
  • 「彼女にいっぱい作ってもらいなさいね(笑)」

という感じで、普通に会話が続いていくわけです。

 

僕も最初は、「なんだこの人は? いいから早く会計すませてくれよ」と思っていたのですが、何回かそのおばちゃんの元で会計をするうちに、だんだんとおばちゃんと話すのが楽しみになってきました。

 

しかも、僕以外のお客さんとも当たり前のように会話をしているのですが、その時も、結構なプライベートな話までしている様子でした。

 

 

で、当然これって人によって反応が異なると思います。

  • とっととレジ打ちしてくれと思う人
  • おばちゃんとの会話を楽しみたい人

という感じに分かれるでしょうね。

 

なので、人によっては大きく反応が分かれるので、難しいところではありますが、このおばちゃんは、結果的にスーパーの売上に貢献しているだろうことが予想されます。

 

なぜならば、そのおばちゃんとの会話目当てにそのスーパーに訪れるお客さんが増えるからです。

 

 

一見会話なんて要らないレジ打ちという業務の中で、人間味のある会話をすることによって、そこにはおばちゃんの人柄に惚れて、ファンになる人がでてきます。

 

現に、僕ももともと公務員として働いていたので体験してますが、一人暮らしの社会人や高齢者の方など、積極的に誰かのとコミュニケーションを取りたいけど、そういった環境がないって人がめちゃくちゃいるんですよ。

 

そんな人にとっては、ただ楽しく会話をできる人っていうのはかなり珍しく貴重な存在であるか言えます。

 

 

僕の近所には、似たような価格で似たような商品を売っているスーパーがわんさかあるので、毎回買い物の際には、今日はどこのスーパーに行こうかな?と考えることになりますが、おばちゃんのファンになっていれば、

 

「あのおばちゃんがいるスーパーに買い物に行こうかな」

 

というように思ってもらえる可能性が高まります。というか現に僕はそうしていますw

 

 

つまり、おばちゃんのファンになったことで、似たようなスーパーがたくさんある中で、ただの一レジ打ちにしか過ぎないおばちゃんが、お客さんを集客できるようになったわけです。

 

ビジネスで重要なのは希少性である

ビジネスの世界では、希少性というものがとても重要です。

 

希少性とは、要するに、少ないことに価値があるということですが、例えば、ダイヤモンドなどもそうですね。

 

ダイヤモンドになぜ価値があるのかと言えば、単純に数が少ないからです。

 

もちろん、「ダイヤモンドは永遠の輝き」的なブライダル業界が仕掛けたマーケティング戦略などもあるかと思いますが、ダイヤモンドは単純に数が少ないからこそ、そこに価値が生まれます。

 

 

他にも、イケメンや美人がモテるのもそうですよね。イケメンや美人は少ないからこそ価値があるわけです。

 

これが、クラス全員イケメンで美人だったら、そこに希少性は生まれないので、別のところでアピール(勉強、スポーツ、面白さ)しなければなりません。

 

 

で、教育改革実践家で有名な藤原和博さんも仰っていますが、ビジネスの世界で生き残るために特段に重要なのが、この希少性なんです。

 

今回のレジ打ちのおばちゃんの件でいえば、スーパーからしたら、人懐っこく接客して、ファンを作れるスキルをもっているおばちゃんは、スーパーの売上にダイレクトに貢献してくれる貴重な存在であり、できれば手放したくないと考えているはずです。

 

というか、こんなレジ打ちのおばちゃん、なかなかいないと思うんですよ。

 

ベテランっぽいレジ打ちのおばちゃんは、黙々と商品をピッピッとやって、サクサクと業務をこなします。ミスなくスピーディーに業務をこなすタイプと言えますね。

 

 

一方で、このおばちゃんはむしろ遅いくらいのスピードでレジ打ちをしますw

 

まぁ、なかなかいないですよね。

 

ただ、結果的にスーパーの売上に貢献ができているので、もしおばちゃんがスーパー側に対して給料アップの交渉をするとしたら、

「私が辞めたら、ファンが来なくなるので、売上が下がることが予想されますよ(ニヤリ」

というように交渉の材料として使うことができるわけです。

 

 

と、ここまで話すと、「でも、私にはこのおばちゃんのような特別な才能なんてないですよ」という声を必ず聴きます。

 

でも、このスーパーのおばちゃんだって、特別な才能だとかセンスがあるわけではないですよね?

 

「レジ打ちの業務の中で、お客さんとコミュニケーションを積極的にとった」、言ってみればたったこれだけです。正直、誰でもできるわけですし、難しいことではありません。

 

でも、その他大勢の人がやっていないことを自分がやったことによって、そこに希少性ができて、価値が生まれたわけです。

 

これからの時代を生き残る超重要な希少性

実際、誰でもできる仕事ってのは、誰でもできるからこそ価値があがりにくいと言えます。

 

例えば、コンビニのアルバイトもそうです。コンビニは時給1,000円とかそこらですが、これも言ってみれば誰でもできるからです。

 

もちろん、コンビニ店員の業務は多岐に渡るので簡単だとは言い切れませんが、それでも覚えれば誰でもできるからこそ、そこに価値が生まれにくいという状況になります。

 

 

で、レジ打ちも本来であれば、誰でもできるような仕事なので、希少性は生まれにくいものです。

 

しかし、このレジ打ちのおばちゃんのように、ただのレジ打ちではなくて、積極的にお客さんとコミュニケーションをとることができるという点で希少性が生まれることになり、そこに価値があります

 

だって、レジ打ちしながら会話するなんて、誰もやらないですし、実際におばちゃんとの会話を楽しんでいる人がいるからです。

 

 

これからの時代、AIだの外国人労働者だのと、自分の仕事が奪われそうで心配な場合、「自分自身の希少性をあげていく」というところを意識してみてください。

 

正しく希少性を出すことができれば、会社やクライアントからしたらあなたという存在を軽視することができなくなるので、給与と報酬の交渉にも役に立ちますし、なによりも自分自身の自信にもつながります。

 

 

ちなみに、僕がビジネスで希少性を出すのに意識していることはいくつかありますが、中でも特に意識しているのが、読者との濃いやりとりです。

 

このブログに限らず、僕が運営しているメディアで読者からお問い合わせが来た時には、結構な長文で返信をするように意識しています。

 

そうすることで、「こんなにも丁寧に返事がくるとは思いませんでした!」という感じで、感動しましたというメッセージをいただくことが多いです。

 

そして、こういう積み重ねが「あなたのファンだから、あなたから商品を買いたい」と思ってもらえることに繋がるので、結果的に長期的にビジネスが運ぶようになります。

 

これも希少性ですね。普通はサクッと簡単な短文で返信をする人が多い中で、圧倒的な文良でその人だけに返信をするという希少性です。

 

 

なによりも希少性がある人材は記憶にも残りやすいですし、なによりも希少性の人材は重宝されます。

 

ぜひとも、あなたも、今の自分のポジションでどうすれば希少性を出すことができるのか?意識してみてください。