どうも、はやぶさです。
今回は、あのドラゴン桜という漫画で有名な三田紀房氏の
『個性を捨てろ! 型にはまれ!』
という本の書評・要約をしていきます。
さて、『個性を捨てろ! 型にはまれ!』ですが、結論から述べると、本のタイトルの通り、
成功したいなら、個性を捨てろ!型にはまれ!
という内容の本です。
いや、ほんとこのままなんですけど、これ以上言うことないってくらいこれだけですw
ただ、一応要約記事なので、簡単にまとめていきましょう!
動画も撮りましたので、時間がない場合はこちらもどうぞ
個性を捨てろ、型にはまれ
ここ最近(最近でもないけど)、「個性をもて!」とよく言われてるじゃないですか。多様化の時代とかなんとかそういう感じでですね。
昔は、教育のやり方が一辺倒でロボットみたいな人間しか産んでこなかったからか、その反動で個性が大事!とか騒がれているわけです。
それこそ、総合学習の時間とか最たるものですよね。
まぁ、効果のほどは不明ですが、僕が学生の頃は、総合学習とかただの遊びの時間でした。先生も何をどうしたらいいのかわかっていないようでしたしw
で、そんな感じで個性を重視する世の中の風潮と真っ向から対立して、三田氏の主張はこれとは真逆の、
「個性なんかいらない、型にはまればいい」
と言っているんです。
成功には型がある
個性なんかいらないというその理由は、成功には型があるからです。
例えば、箸の持ち方、九九のやり方にはじまり、仕事、勉強、人付き合い、受験でもなんでもそうですが、とにかく愚直に、型をおさえるというが成功の秘訣ということになります。
ここで、三田氏は、型も意識せずに独自の路線でいくのは階段をのぼるようなものだが、型を使っていけばエスカレーターなんだとも言っていました。
「楽して成功したいなら型どおり実践することがよくて、無駄に個性だなんてとこだわってしまうと遠回りになってしまう。業界のパイオニアになっても困難がつきまとうだけで、2番手のポジションをとって、成功の型を真似したほうがいい」
こんな感じの主張です。
実際、パイオニアってその名のとおり、道を切り開くので、困難が多いと言えます。
成功法則が確立されていない中で、一から自分で道を切り開くのはそう簡単にできることではありません。
王道こそ面白い
ここでちょっと漫画で成功するためには?といった話題になります。
三田氏によれば、漫画家の目標は漫画誌で掲載される漫画を書くことであり、高尚なテーマの漫画や卓越した絵の漫画でもないとのこと。
これが、漫画で食っていくためのシンプルなルールであり、ここに独自の解釈だとかはいらないんとの三田氏の主張です。
で、売れる漫画には3つの要素があると三田氏は言っていて、それが、
- 対立(勝敗はどうでもいい)
- 葛藤(感情移入と物語の深さに影響)
- 和解
この3つです。この流れがある漫画は王道であり、そして、とにかく奇をてらった作品よりも、王道の作品こそが面白いとの主張でした。
まー確かに、面白い漫画ってほとんどこの3つの要素がありますよね。
というかドラマでも映画でも、ヒットしたコンテンツならば、ほとんどに入っている要素だと思います。
特に、葛藤の部分が肝になっていて、この人間味のある葛藤にフォーカスして描けるかどうかで物語の深みもだいぶ変わるはずです。
三田氏は、漫画にもこういった型があるため、オリジナリティ溢れるものよりも、むしろ、パクリでいいとも言っています。
そもそも、創造とは組み合わせで生まれるとのことであり、ヒットしたコンテンツは、必ず何かしらの組み合わせでできていることが多いです。
例えば、三田氏の代表的作品のドラゴン桜も組み合わせでできていて、「破天荒な教師が、不良生徒に対して熱血指導する」というよくあるパターンの型に、「東大受験」という新たな要素を掛け合わせてできたものです。
なので、一見するとドラゴン桜も真新しいものにみえてますが、要素を分解して見てみると、成功の型に綺麗に当てはまっていることになります。
だからこそ、天才はいざ知らず、凡人ならばオリジナルなんていう幻想を捨てて、いざぎよく型にはまれ!と三田氏は主張しているんです。
社会は型を求めている
そして、社会も型にはまった人間を求めていること三田氏の主張。
例えば、企業は、会計士や税理士といった型をもった人を雇いたいと思っていて、これまでどこで何をしていたかもよくわからない変な人をわざわざ採用したいとは思わないとのことです。
そして、型というものは身に着けるものであり、今の型を外せば、誰でも新しい型を身に着けることができます。
なので、下手に自分のこだわりを押し通してうざい人になるくらいならば、いさぎよくこだわりを捨てて、周りに柔軟に対応できるか凡人になることが社会で重要とのことでした。
例えば、高校野球も本当に型だらけです。
- 行進
- 坊主
- 土を持って帰る
- 全力でスライディング
実際、高校野球を観ている社会は、まさにこういった型を求めていて、金髪ロン毛のイケイケな高校球児のような変人は求められていないということになりますw
ネットビジネスでも型がある
というわけで、今回は、『個性を捨てろ! 型にはまれ!』についてのレビューでした。
で、僕も会社員時代にはとにかく型というものを意識してきました。
- メールの文面
- 各宴会でのあいさつ
- スーツの着こなし方
- 各部署での立ち振る舞い
など、自分でオリジナリティあふれるノウハウを生み出すなんてめんどくさかったので、これをやっておけば間違いないという型を実践してきたのです。
というか、型ってめちゃくちゃ楽なんですよね。
実際、自分で0から独自ルールを作っていくなんてめんどうですから、既に「この場合はこうしておくのが良い」ということを淡々と行ったほうがどう考えても効率も効果もあります。
で、これはネットでビジネスをするときも全く同じ。
僕はたまに、「独自の方法を編み出したので、やってみます」とかいう報告を受けることがあるのですが、まぁ普通にうまくいかないことが大半ですね
ネットで稼ぎたいならば、簡単な話で型どおりに進めればいいだけです。
実際、僕もほぼ先人が築いた成功の型しか使っていません。
昔は、「やべぇ、とんでもないノウハウを編み出してしまったぜ」って感じで、基本もできていない癖に、独自のノウハウ(笑)を試してみたこともあったのですが、ほぼ全てが失敗に終わっています。
今思えばそりゃそうだろwという感じなのですが、当時は右も左も知らない赤子だったので、「俺には無限の可能性が詰まっているんだぜ?☆ミ」みたいな感じでした。
もちろん、基本ができていて、そこからさらに発展させる形で型を破るのはアリです。
ただ、基本の型すらできていない状態で、いきなり独自ノウハウに手を出しても大抵うまくいきませんね。
だからこそ、基本がまだできていない段階であれば、そんな自分で生み出したわけのわからないオリジナルノウハウをやるくらいならば、とっとと先人が築き上げた成功の型におさめたほうがいいです。
特に、これからネットビジネスを始めるような初心者の人は本当にそうです。
最初から独自のルールを突き通そうとすると本当にしくる可能性が高いので、徹底的に型をパクりまくっていきましょう。
ということで、『個性を捨てろ! 型にはまれ!』は、ネットビジネスにも応用できるんだなということで、今回レビュー記事を書いてみました。